この記事のデータと調べ方
2026年10月11日〜13日に、Google・OpenAI・Anthropicの公式文書と、公開された調査・研究を読んで確かめました。あわせて、私たち自身のホームページで実際に設定したことと、設定前に測った結果を載せています。
業者や相談先を探すときに、検索の代わりにAIに聞く人が増えています。
52.3%
生成AIを使った検索の利用率
国内の調査(サイバーエージェント GEOラボ、Web担当者Forumの報道)
73.4%
Google検索の利用率
同じ調査。AIはまだ届かないが、新しい入口になりつつある
それに合わせて、「AIに選ばれる方法」という話もたくさん出回るようになりました。ただ、公式の情報で確かめていくと、はっきり言えることと、よく言われているのに裏付けがないことが混ざっています。この記事では、その二つを分けて書きます。
公式の情報で確かめられたこと
GoogleのAIの要約は、ふつうの検索の仕組みの上で動いている
Googleは公式のガイドで、検索結果のAIによる要約(AI Overviews)やAIモードに出るために、特別な対策や追加の設定は要らないと書いています。AIの要約は、ふつうの検索と同じ仕組みで集めた情報を使っているからです。AI専用のファイル(llms.txt など)やAI専用の書き方も、Google検索では使わないと明記しています。
↑ どちらも同じ材料から ↑
↑
つまり、Googleについては「AIのための裏技」はなく、ホームページに正しい情報がきちんと載っていることが土台になります。
「学習には使わせない」と「AI検索には出る」は、別々に決められる
OpenAI(ChatGPT)とAnthropic(Claude)は、ホームページを読みに来るプログラム(クローラー)を、用途ごとに分けて公開しています。
あなたのホームページ
入口の貼り紙(robots.txt)で、来る人ごとに「どうぞ/お断り」を決められる
学習用
GPTBot / ClaudeBot
AIの勉強の材料として読む
貼り紙で断れる
AI検索用
OAI-SearchBot / Claude-SearchBot
AI検索で紹介する候補を集める
貼り紙で断れる
利用者の代わり
ChatGPT-User / Claude-User
利用者の質問に答えるためにその場で読む
貼り紙が当てはまらない場合あり(OpenAI)
そのため、「学習には使わせたくない」という理由で学習用だけを止めても、AI検索には出られます。反対に、検索用まで止めてしまうと、AI検索の候補に入りにくくなります。
AIの答えは、聞くたびに変わる
米国の調査(BrightLocal)では、地域のお店や会社をAIに同じように探させても、2回目に出てくる候補が1回目と重なったのは2〜3割ほどでした。私たちが神奈川県内の地域名を入れて同じ質問を2回したときも、名前が挙がった会社は回ごとに少しずつ入れ替わりました。
2回とも挙がった候補(5件中1件 = 2割のイメージ)
地域の会社について、AIはGoogleの店舗情報と会社のホームページをよく参照している
同じ米国の調査では、地域の会社についてAIが根拠として示した情報源のうち、Googleの店舗情報(Googleビジネスプロフィール)が最も多い28.6%でした。会社自身のホームページ全体では42%でした。
会社自身のホームページ(全体)42%
Googleの店舗情報(1つの情報源として最多)28.6%
日本の地域の会社に、同じ割合がそのまま当てはまるかは分かりません。ただ、AIが会社を知る材料の多くは、会社が自分で出している情報だということは言えます。
よく言われているのに、裏付けが見つからなかったこと
「よくある質問の構造化データを入れると、AIに引用されやすくなる」
ホームページに機械向けの目印(構造化データ)を足すと引用が増える、という話はよく見かけます。しかし、1,885ページで目印を足す前と後を比べた調査では、引用はほとんど変わりませんでした。GoogleのAIの要約では、むしろ4.6%減っていました。
1,885
目印を足す前と後を比べたページ数
Ahrefsの調査
−4.6%
GoogleのAIの要約での引用の変化
同じ調査。増えるどころか、わずかに減った
「向いていないお客さんや料金の目安を書くと、AIに推薦されやすくなる」
これを確かめた研究は見つかりませんでした。ただ、どちらも読む人にとっては役に立つ情報です。AIのためではなく、人のために書く価値はあります。
「日付だけ新しくすると、新しい情報として扱われる」
Googleは、中身をほとんど変えずに日付だけを新しくすることを、避けるべきこととしてはっきり書いています。
「AIに必ず表示させます」
AIが何をどの順で出すかの仕組みは、どの会社も公開していません。外から保証できる人はいないというのが、今の正直なところです。
私たちが自分のホームページでやったこと
この記事を書くのと同じ時期に、私たち自身のホームページでも次のことをしました。
- AIのクローラーは、学習用も検索用もすべて受け入れると明記しました(設立1年目で、まず知ってもらうことを優先したためです)
- 会社の正式名・設立日・代表者などを、機械が読める形で1か所にまとめました。よくある質問の構造化データは入れていません
- 設定の前に、今の見え方を測りました。「株式会社CrossUp」で検索すると、同じ名前や似た名前の会社が先に出て、私たちのホームページは上位10件に入っていませんでした
約1か月後に同じ条件で測り直し、変わったことも変わらなかったことも、この記事の続きとして書く予定です。
まとめ
出典
調査と執筆に AI を使い、内容は代表が確認しています。